Webデザイナーといえども

今や事業を営むのに、Webサイト/ホームページは必須ですね。

今やWebサイトは簡単に立ち上げられ、コンテンツを入れるだけでページができるサービスもあったり、個人で安価で作ってくれる人もたくさんいるので、ホームページ立ち上げの心配をする人は少なくなっているように思います。

ただ、私どもに相談をしてこられる皆さんのホームページを診断し、それに対してコメントすると多くの方が驚かれます。そもそもその前に私どもが驚くことが多いのですが、あまりにその確率が高いのでもう驚かなくなりました。

何に驚くかと言いますと、基本中の基本ができていなかったり、果ては違法性があったり。しかもそれらは自分で作ったのではなく、お金を払って作ってもらっているということです。

デザインが得意な人が作ったページでとてもきれいだけども中身が全くなかったり、何がいいたいのか、何を提供しているのか、誰に向けてのページなのか、全くわからないサイトもよくあります。

Webデザイナーはピンキリです。あちこちで「あなたも3日でWebデザイナーになれる!」というような広告を見ることがありますが、まさにそのようなところで学んだ人もWebデザイナーとして活動されています。もちろん半年とか1年とかしっかり学んで、実践演習もされている人もいます。

それらを見極める必要がありますが、いずれにしても、対応されたページを見ればわかります。実際、かなり高額を払って作ってもらったと言われたページを診断してみますと、SSL対応もしていなく、プライバシーポリシーや特定商取引法対応もなく、トップ画像はネットのどこかから拾ったもの、アクセス解析も対応していない、というひどいものでした。ホームページはデザインだけが重要ではないということと、高額だから信頼できるということではないということですね。

ホームページの意義

そもそもホームページは、何のために立ち上げるのか?

もちろん自社の商品サービスを紹介したり顧客獲得のためなわけですが、その前に、一段下の目的として、見てくれた人から信用・信頼を得て、共感をしてもらうということが念頭にないといけません。

何に対してかというと、「誰に、何を、なぜ自社が、どのような思いで提供しているのか」ということです。

これらのイメージをもたずして作ったホームページは、意味がないと言っても過言ではないと考えます。せっかくテクニックを使ってサイトを見に来てくれる人が増えても、信頼できなかったり、何をしてくれるかがわからなければ、別のサイトへ行かれてしまいます。しかも、二度とアクセスしてくれません。

ホームページは、自社と自社の商品サービスを信用・信頼してくれることを目指し、それらをベースにしないと、問い合わせにはつながりません。

信用信頼されるサイト作り

何かのサービスを受けたいと思う人は検索して複数のサイトを見ます。それらを見比べ、サービス内容もそうですが、サイトの印象や自分が欲しい情報が見つかるか、そして信用できるかどうかによって、問い合わせするかどうかを決めます。あなたもそうではありませんか?

Webサイトやホームページ作成については、ネット上にもたくさんの情報があり、ツールの使い方やアクセス数を増やす方法など各種テクニックは簡単に学べます。しかし、テクニックの前にやはり中身です。

デザインやテクニックの前に、ホームページで見てもらう内容、コンセプトや考え方・理念、特異性など、何を伝えたいかをしっかり考え、表現する方法を見すえ、テクニカルな視点や法的な点も対応することが大事です。

「とりあえず作ってみて、あとから追加していけばよい」とアドバイスする人もいますが、それは「基本中の基本ができている人が」という前提の話です。基本中の基本に対応した上で、装飾や肉付け、美しさやアクセス増を目指したり、コンテンツを増しましょうということを言っているのでしょう。

信頼度向上はあとで考える、ではダメだということです。信用・信頼を得て、共感してもらうことは、最初から目指さないと、あとでかえって大変になるということですね。